【従業員インタビュー②】「インフラを守る熱意」――鉄道電気工事10年目・照屋健太さんが語る責任感と挑戦

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鉄道インフラを支える現場とは、どのような魅力と苦労があるのでしょうか。今回ご紹介するのは、株式会社テック・ネットで作業責任者を務める照屋健太さん。入社以来10年の経験を通じて、「段取り八分」を掲げる社長の信念や、資格取得を会社全体でサポートする制度、そして屋外の変電所や線路内で働く独特の環境など、普段はなかなか目にできないリアルな職場の姿を語っていただきました。責任感とチームワークが求められるからこそ感じる達成感や、若い世代が現場を担う意義など、インフラを守るやりがいを存分に体感できる内容です。




【① 社風・文化について】


――友人や家族に話したくなるような「社風」や「文化」を教えてください。

質問者:先日、「自分の意見を言いやすい風通しの良い職場」だと伺いましたが、実際はどんな雰囲気なのでしょうか。

照屋さん:「自分の意見を言える風通しの良い職場だと思っています。」



――なるほど、皆さんが活発に意見を出し合えるのは魅力ですね。社長の口癖はなんでしょうか? 大切にしている考えや信念があれば教えてください。

照屋さん:「段取り八分、その日の仕事の8割は段取りで決まる、という言葉をよく口にしています。」



――その考え方をいつも意識していると、業務の進め方もスムーズになりそうです。会社の夢や目標は何でしょうか。

照屋さん:「自分達が全員、本当の意味で一人立ちして会社を回せるようになることです。みんなが自立して、しっかり事業を支えられるようになりたいと思っています。」



――そんな未来をイメージするとわくわくします。よく話題になる会社の歴史やターニングポイントがあれば教えてください。

照屋さん:「人が入るタイミングですね。新しい仲間が増えるたびに会社の雰囲気や流れが変わるので、みんなで『最近またいい人入ってきたよ』って話題になったりします。」



――新しい人が加わって変化があるのは大切ですよね。もし社会科見学で子どもたちが来社したら、どんな会社の「魅力」を伝えますか。

照屋さん:「線路に入って電車が近くで見られるのは魅力だと思います。普段はなかなか見られない場所で、こんなふうに鉄道が支えられているんだと感じてもらえるはずです。」




【②働く環境・待遇】


――これは助かるなぁと思う、会社の制度や待遇があれば教えてください。

質問者:先ほどのお話で、みんなが自立を目指すと伺いましたが、実際のサポート体制はどのようになっていますか。

照屋さん:「免許や資格を取る際は会社一丸となってサポートしてくれます。研修費用やスケジュール調整も手厚く協力してくれるので、本当にありがたいです。」



――すごく心強いですね。職場の雰囲気はどんな感じでしょうか。(広さ・置いてある物・音・インテリアなど)

照屋さん:「現場仕事が基本で、変電所や線路内で作業することが多いです。オフィスというより、屋外や作業所が職場というイメージですね。」



――なるほど、普段なかなか立ち入れない場所が職場なんですね。最近、話題になった社内だけの面白いエピソードがあれば教えてください。

照屋さん:「結構頻繁に面白いことがあるんですけど、正直あまり覚えていなくて……ただ、いろんなハプニングも笑い話に変わるくらい、みんなで乗り越えているんですよ。」



――みんなで乗り越えるからこそ、楽しくやれているんですね。ところで社内でムードメーカーと言われているのは、どんな方でしょうか。

照屋さん:「送電線課長ですね。すごく気さくで、皆から頼りにされる存在です。声を掛けてくれると一気に雰囲気が明るくなるんですよ。」



――気さくな上司がいると、モチベーションが上がりそうです。入社前と入社後で感じたギャップはありますか。

照屋さん:「電車を触る仕事だと勝手に思っていたんです。でも実際は電気関係の作業が主で、最初は『あれ?』と思いましたね。ただやってみると、奥深さがあって面白いです。」



――期待していたイメージとの違いがあったんですね。先輩や同僚に言われて嬉しかったひと言があれば教えてください。

照屋さん:「先輩はあまり褒めるタイプじゃないので、何でも褒めてもらえたら嬉しいです。小さいことでも『いいね』と言ってもらえると、モチベーションが上がります。」



――ちょっとした一言でも、やる気が湧きますよね。どんな後輩が来たら嬉しいですか。

照屋さん:「一生懸命取り組んでくれる人です。失敗しても構わないので、前向きに学んで吸収していってくれると、見ていて頼もしいですよ。」



――前向きに成長してくれる仲間は会社にとっても財産ですね。社内で一番、趣味に熱い方はご存じでしょうか。

照屋さん:「自分だと思っています。実はライブに行ったり、夜勤を終えてからでも予定をこなしたり、全力で趣味を楽しむタイプなんですよ。」




【③仕事のやりがい・役割】


――仕事のスケジュールを教えてください。(1日単位・1週間単位・プロジェクト単位)

質問者:普段どのような時間割で動いているのか気になります。

照屋さん:「基本的に8:30に点呼をして、10:00に休憩、12:00に昼休憩、15:00にも休憩が入ります。そして17:30に終礼という流れです。現場ごとに細かな調整はありますが、基本はこのスケジュールですね。」



――時間がはっきり区切られていると作業もしやすそうですね。この仕事で「社会の役に立っている」と実感するのはどんな瞬間でしょうか。

照屋さん:「様々な人が利用する鉄道が、安全に運行していると感じたときですね。普段当たり前に使われる電車を支える仕事なので、そこに自分が貢献していると思うとやりがいがあります。」



――日常に密着したインフラを支えている実感は大きいですよね。入社してからご自身が成長した、あるいは変化したと感じた部分があれば教えてください。

照屋さん:「公私共に段取り良く、効率的に動けるようになったと思います。作業はもちろんのこと、プライベートでも計画を立てるのがうまくなりました。」



――段取りの力は仕事だけでなく私生活にも影響しそうです。これは業界外の人は知らないだろうと思う独特の文化や業界用語があれば教えてください。

照屋さん:「道具の名前や『線路閉鎖』なんかは、聞き慣れない言葉かもしれません。専門的な道具が多いので、それを覚えるのが最初は大変でしたね。」



――現場ならではの専門用語がたくさんありそうですね。仕事において「これだけは!」という信念や大切にしていることを教えてください。

照屋さん:「現場にいる人の怪我だけは無いように全霊をかけています。鉄道作業は危険な要素もありますから、まずは安全第一を常に意識しています。」



――安全面を徹底するのはとても大事ですね。印象に残っている顧客とのやりとりや仕事があれば教えてください。

照屋さん:「渋谷駅のケーブル取り替えですね。本当に大変でしたけど、完了したときの達成感は忘れられません。」




【④エピソード・裏話】


――輝いている上司や面白い上司の武勇伝を教えてください。

質問者:先ほどのお話で大掛かりな現場が多いと伺いましたが、特に凄いと感じた上司のエピソードはありますか。

照屋さん:「先輩方のリーダーシップには本当に感心します。指示を出して現場を回す姿は今でも凄いと思っていて、みんなをまとめ上げる統率力があるんですよ。」



――先輩方の指示でスムーズに進むと、現場も安心して動けそうですね。カミナリが落ちた!と思うほど怒られたことはありましたか。

照屋さん:「最近は減りましたけど、入社当初は怒られてばかりでした。でも真剣に自分のためを思って怒ってくれるので、ありがたいと感じています。」



――真剣な指導なら、自分の糧にできますよね。仕事で失敗した後はどのように立ち直っていますか。

照屋さん:「自分の悪かった点を紙に書き出して、二度と同じことを繰り返さないようにしています。それを見て反省すると、自然と『次はもっと頑張ろう』って思えるんです。」



――再発防止策をしっかり考えると、同じ失敗を避けやすくなりますよね。ちょっと変わった(面白い)前職の方もいらっしゃいますか。

照屋さん:「飲食関係をやっていた人がいました。現場のイメージと全然違うので最初驚きましたけど、接客で培ったコミュニケーション力は大いに活かせるみたいです。」



――経歴に幅があると、社内の雰囲気も面白くなりそうです。最近困ったことや、不穏だと思う出来事はありましたか。

照屋さん:「予定していた仕事が元請け都合で延期になって、穴埋めが大変だったことですね。スケジュールを全員で組み直す必要があって、バタバタしました。」



――スケジュール調整が大変な中でも、なんとかやりくりされているんですね。これだけは知ってほしい!と思う自社のことを教えてください。

照屋さん:「この仕事は毎日同じ作業をするわけじゃないんです。現場ごとに内容が変わるので、いろいろな経験が積めるのが強みだと思っています。」



――現場ごとに学びがあるというのは大きな魅力ですね。家族や友人、恋人に自慢するとしたら、“仕事”のどんな部分を語りますか。

照屋さん:「鉄道の運行に携わっているところです。日常生活には欠かせない電車を、裏から支えているってちょっと誇らしく感じます。」




【⑤キャリアと成長】


――転職(応募)のキッカケや今の会社に興味を持った理由はなんですか。

質問者:先ほど鉄道の運行に携わる仕事という話をされていましたが、最初に興味を持ったきっかけは何でしょう。

照屋さん:「電車に関わる仕事というところに興味を持ちました。見慣れている存在なのに、裏側ではどうなっているのか全然知らなかったので、そこを知りたいと思ったんです。」



――電車の仕組みに惹かれたんですね。前職の退職理由をお聞かせください。また今の会社に入って、それは解消されましたか。

照屋さん:「高校を卒業してそのまま入社したので、前職というものはありません。最初の会社がここなので、そのまま続けているんです。」



――そうなんですね。社会人としてのスタートがこの会社ということは、入社当初に驚かれたことも多そうです。入社して最初に「凄い」と思った会社の話や先輩はありましたか。

照屋さん:「先輩方のリーダーシップが凄くて、指示を出して現場を回す姿に圧倒されました。仕事を進めるうえで必要な情報をまとめたり、チーム全体をコントロールしたりするのを見て、ただただ感心しましたね。」



――リーダーシップのある先輩がいると心強いです。先輩や同僚に言われて「うれしかったひと言」を教えてください。

照屋さん:「先輩はあまり褒めてくれるタイプではないので、小さなことでも『いいじゃん』って言われると素直にうれしいです。めったにないからこそ、やる気がわきます。」



――めったに褒められない分、言葉の重みも増しそうですね。若い世代の方(次の世代)はどんな活躍や奮闘をされていますか。

照屋さん:「個々に現場を持って、責任ある立場で仕事を回そうと励んでいます。先輩の指示に頼るだけじゃなく、自分たちでも試行錯誤して動いているんですよ。」



――頼もしいですね。それでは最後に、今後の夢や目標があれば熱く語ってください。

照屋さん:「自分は入社して10年目の節目なので、責任と『成し遂げる』という覚悟を持って次の10年、20年につなげたいです。『ここで働いて良かった』と心から思えるように、これからも頑張っていきます!!」



まとめ

今回のインタビューからは、照屋さんが「鉄道の運行に携わる仕事を誇りに思う」という思いが強く伝わってきました。段取り力を大切にし、仲間と協力しながら困難を乗り越える姿は、まさに社会の大動脈を支えるプロフェッショナルそのもの。10年のキャリアを節目に、さらに高い目標と責任を胸に抱いている姿勢は頼もしさにあふれています。新しい現場に飛び込むたびに違う学びがあるという環境が、照屋さんの成長を支えているのかもしれません。今後の挑戦と活躍にも期待が高まるばかりです。